一口に検証といっても 第三者にも有益なもの から 活用性が乏しいもの まで様々あります。
ブログなどを巡覧していると、検証内容・結果が信頼性に欠ける内容であったり、基準そのものががあいまいであったりするものを見かけます。
なぜそのようなまとめ方になってしまったかは当の本人でないのでわかりませんが、『検証』というものをするにあたり、心構え的なものについて書いてみようかと思います。
【問題定義と検証準備】
検証を行うにあたり、まず何について調べるのか明確にする必要があります。
また、どこまで調べるか・知りたいのか 決めておくことも必要です。
その検証は、過去に同内容の検証されている方がいるならば結果・考察を参考にして、自分側の方でも より良い結果が得られるように配慮することが望ましいです。
自分1人で検証環境を整えることが重要ですが、検証内容しだいでは他の方に協力を頼む場合があります。
検証の手伝いを要求するならば、相手に検証内容を説明したり、空いている時間・報酬など 取り決めておくことをオススメします。
「すぐ来て〜」「今から〜」など自分勝手な発言は相手にとって迷惑のかかる行為ですし、また失礼な行為です。
また、検証に入る前に準備を入念にチェックすることでも検証の失敗を少なくすることができます。
【検証の信頼性】
検証を行うためにはいくつかの条件を設けなければなりません。
特に結果内容を比較するものであれば、正確な条件でなければなりません。
検証内容にもよりますが、検証自体は大まかに3種類に分類することができます。
@確率的なもの(回数)
A速度的なもの(時間)
B値的なもの(数値)
これらについて、なにをどのくらいまで計測するか が後の検証に響いたり、第三者が納得できる内容なのか 大きく影響してきたりします。
@確率的なもの(回数)について
確率的なものについて検証をする際には、主に とある事象の回数/全体の回数(=確率)が成り立ちます。
この確率については、検証した回数が多ければ多いほど信頼性が増します。
その回数については、実際に検証した人によって差がありますが以下のパターンがあるようです。
A 100回
B 100回以上1000回未満
C 1000回
D 1000回以上
Aはポピュラー的な回数で、比較的検証しやすい回数となっています。
しかし信頼性は低く5割という結果だったとしても、実際は4割だったり6割だったりすることも少なくありません。
信頼レベルは『X割』クラスです。
Bは1000回までせずにやれるだけやった という感じの回数です。
Aよりは信頼性が高くなりますが、4%といった一桁目の数値の信頼性は低くなります。
Cは小数派の方ですが、信頼性はかなり高い部類に入ります。
Bよりも一桁目の数値までの信頼性も高くなりますが、それ以下の小数値の信頼性は低くなります。
Dは滅多にお目にかかれませんが、最も信頼性の高い結果が得られます。
信頼性が高くなる分、検証にかかる時間等がとても長くなります。
A速度的なもの(時間)について
速度的なものについて検証をする際には、主に とある事象にかかる時間/全体の時間(=速度)が成り立ちます。
この速度について回数を含む場合は、回数を多くすることで信頼性が増します。
回数を含まない場合は、1ループにかかる時間の計測時間の桁によって信頼性が変化します。
時間の単位にもいくつかパターンがあります。
A フレーム
B 1分〜60分(秒は含む)
C 1時間以上必要
Aは攻撃速度についてなどに比較的ある例で、RSでは1秒=16フレームで固定されています。
目で判断するには難しいので、動画を撮影したり、特殊なソフト・機械が必要だったりします。
Bは移動速度などについて検証した場合によくあります。
計測した秒の正確さ や 再検証した際の平均値を用いることで信頼性が増します。
Cはあまりない事例ですが、検証で得られた時間の平均値を求めることで、検証の失敗が無かったことを裏付けることができます。
B値的なもの(数値)について
値的なものについて検証する際は、主に とある事象Aのときの値 と とある事象Bのときの値 を比較をすることが多いです。
この値的なものは、画面内に表示されている値を元にしていることがほとんどなので、@、Aよりも検証しやすいです。
検証パターンはなさそうですが、これもいくつかあります。
A 上2桁まで
B 小数点以下を含まない値
C 小数点以下も含む値
Aは有効である値の範囲を小さく設けることで、他の計算式などに利用しやすいものとなります。
信頼性には欠けますが、大雑把でよい方・面倒な計算をしたくない方には有効的な手段ともいえます。
Bは最もポピュラーで、起きている事象のほとんどを裏付けることができる値となります。
CはBよりも正確になりますが、内部的(プログラム的)なことを熟知していないと、逆に信頼性が失われる恐れが出てきます。
【結果の公開】
検証で得られた結果をまとめ、Web上に公開することで第三者へも情報を与えることができます。
結果の公開に伴い、いくつか注意することがあります。
@検証方法について
どんな検証でも どのように検証したか明確に記載しないと、第三者には理解しづらく 信頼性の乏しい情報となってしまいます。
A結果の表現方法
検証で得られた結果をまとめる際、どのような形で表現するのかが重要になってきます。
文章だけでは見づらいので、SS、図、表、グラフ、式などを用いた方が見やすくなります。
Bページは長すぎないように
ページが長すぎると内容を理解するのが難しくなります。
別のページへと分割することで見やすくなり、部分活用したい方にも配慮することができます。
Cまとめは必ずつける
どんな検証でも行うから結果が伴うので、検証によってどんなことがわかったのか書くべきです。
今後の予定なども添えると より良いでしょう。
【公開にあたり注意すること】
@誤字には注意
明らかに誤字変換だと思われてしまう文章には細心の注意が必要です。
例えば、確率と確立を間違えた場合は、その人の人格を疑われてしまう場合があります。
・確率 任意の事象が起きる割合のこと(任意変化)
・確立 揺るがないこと(不変=100%)
意味も正反対になる場合もあるので文章はよく推敲しましょう。
A引用元がある場合は必ず明記
参考にしたサイトなどがある場合は必ず明記することをオススメします。
特に、図や式などの引用をしておいて引用元を示しておかないと盗用となります、絶対しないように。
しかし、周知の内容であれば問題にならない場合もありますので、サイト主に連絡を取ることをオススメします。
【検証の考察、なぜ公開するのか?】
検証した結果をまとめ、ブログ等で公開をする際に『考察』が必要となることがあります。
この『考察』は、検証した本人の能力に依存した表現や理解がベースとなります。
「検証したけれど、どうやってまとめたら良いのかわからない」と思われる方がおられるかもしれませんが、今の自分でできる範囲の表現・理解で構わないかと思います。
一旦公開することで、第三者の意見を聞いたり交流したりすることで、理解を深めることができるのではないかと考えます。