敏捷が低いと命中率に大きな影響を及ぼすことがわかってから、敏捷の比に依存した変化だということがわかりました。
前回の検証で比率に依存することがわかったため、もしかしたら、回避側も同じような変化をするのではないか? と考えました。
過去に検証したデータでは、敏捷比が小さいため比較・判断が難しいです。
そのため、改めて検証しなおすことにしました。
【関連記事:敏捷による命中補正−2】
<検証条件>
・対象MOBとステータス アルパス地下監獄B1 Lv60大型骸骨(敏捷値45)
・変化項目 敏捷値を比率割合で変化させる
・試行回数 1000回
・回避補正 なし
<結果>
敏捷値 | 敏捷比※ | 回避回数 | 実回避率[%] |
45 | 1 | 180 | 18 |
90 | 2 | 359 | 35.9 |
135 | 3 | 438 | 43.8 |
180 | 4 | 517 | 51.7 |
225 | 5 | 572 | 57.2 |
270 | 6 | 628 | 62.8 |
315 | 7 | 639 | 63.9 |
<考察>
今回得られたデータを元にグラフを描くと↓のようになった。
縦軸:実回避率[%] 横軸:敏捷比(キャラ敏捷値/MOB敏捷値)
近似曲線は対数方式のものを使用しR^2係数はかなり100に近いことがわかる。
この近似式は、24.053×ln(X)+18.321・・・@ となった。
敏捷による命中補正の式の −23.453×ln(X)+82.567・・・A と比較すると、傾きの23.453に近しいことがわかる。
しかし、式Aの敏捷比Xは MOB敏捷値/キャラ敏捷値 なので、式@の キャラ敏捷値/MOB敏捷値 とは異なっている。
ここで、この検証系列の検証条件の前提としている 被弾側の敏捷値≧攻撃側の敏捷値 に置き換えると、式@Aともに敏捷比Xとして成り立つ。
敏捷による補正[%]の近似式) 24×ln(被弾側の敏捷値/攻撃側の敏捷値)
しかるに、以前に提示していた 回避率[%]≠100−命中率[%] は誤りで、回避率[%]=100−命中率[%] は成立することになる。
<まとめ>
被弾側の敏捷値≧攻撃側の敏捷値の条件下での 攻撃側の命中率と被弾側の回避率は、命中率[%]=100−回避率[%] を満たす。
そのときの敏捷による補正は、
敏捷による補正[%]=24×ln(被弾側の敏捷値/攻撃側の敏捷値)
の近似式に近しい。