私自身は、MOBの命中補正がかかる攻撃スキル&補助スキルの補正を無視するもの だと考えていました。
運0(1)のアンデットタイプのMOBを使用していたのも、回避計算式が複雑であった場合、検証データの真実性を裏付けるための対策 でした。
今までの検証結果から、そのような仕様では無いとは断定できるケースは無いので、簡単にですが検証してみました。
【関連記事:Lv差による回避補正−2】
【検証@ 運0(1)超MOBに対して、命中補正無視OPの有無による回避率】
<検証条件>
・対象MOBとステータス トラン森西部 Lv340サティロスZin
MOBと同敏捷値にする
・変化項目@ 命中補正無視OPの有無
・変化項目A 運差(キャラ−MOB)を0、−498
・試行回数 1000回
・回避補正 G補正のみ
【結果と考察@ 運0(1)超MOBに対して、命中補正無視OPの有無による回避率】
命中補正無視 | 運差 | 回避回数 | 実回避率[%] |
無し | 0 | 406 | 40.6 |
無し | −498 | 231 | 23.1 |
有り | 0 | 422 | 42.2 |
有り | −498 | 259 | 25.9 |
命中補正無視の有る方が若干回避回数が多いが許容範囲内である。
結果的から、命中補正無視OPはMOBの運値を無視するものではない ことがわかる。
【検証A MOB特性があるMOBに対して、命中補正無視OPの有無による回避率】
<検証条件>
・対象MOBとステータス 暴かれた納骨堂B1 Lv400スナッチャーEx
MOBと同運値にする
・変化項目 命中補正無視OPの有無
・試行回数 1000回
・回避補正 G補正のみ
【結果と考察A MOB特性があるMOBに対して、命中補正無視OPの有無による回避率】
命中補正無視 | 回避回数 | 実回避率[%] |
無し | 230 | 23 |
有り | 319 | 31.9 |
命中補正無視OPの有無で回避率に違いがあることがわかる。
今までの検証から命中補正無視は、基準回避率の主要素 Lv差による回避、敏捷差による回避、運差による回避 を無効化するものではない(※補足参照)ことがわかった。
そのため命中補正無視は、MOBの命中補正が加わる攻撃系スキル・補助系スキル・MOB固有の命中補正を無効化するものと断定できる(※補足参照)。
MOB固有の命中補正ではなくMAP別MOB別の命中補正が加わっているもの とも考えられるが、Lv差による回避の検証結果から特異性のあるデータは確認できないため可能性は低い。
<補足>
MOBの命中補正が回避計算過程のどの段階で計算されているのかが焦点に。
・基準回避率計算時にマイナス要素として計算されているのか?回避率計算後に命中補正が加わるのか?
⇒回避率計算後の場合ならば、大きな補正が加わるMOBを検証対象にする必要がある。
・基準回避率計算時に命中補正の計算がされるのであれば、それはMOBのLv差・敏捷値・運値に依存した後の値なのか?
⇒最終命中率が適応されるのか、基準命中率が適応されるか の違い
⇒今回の命中補正無視で無視できていたのは、最終命中率なのか?基準命中率なのか?