2011年03月06日

Lv差による回避補正

敏捷や運にステータスを振っていなくても、相手よりある程度Lvが高いと結構回避できたりします。
この回避はLv差によって生じる補正で、差が大きいほど大きな補正が加わります。
この補正についてMOBを用いて検証を試みようとすると、ステータス差の関係上、明確にするにはとても困難になります。
そこで、一部のアンデット系MOBには運値が0(正確には1)のタイプがいるので、ニケの靴を装備すると敏捷・運ともに1にでき、回避には敏捷補正&Lv差補正のみ となるので比較的簡単に検証できるのではないかと考えました。
検証は敏捷補正も加わっている場合で、考察には 敏捷補正[%]=敏捷/25 を使用しています。


【検証条件】
・検証対象  運値が0のアンデット系MOB
         MOBのLvは10の倍数のもののみ
         等級は一般型のみ、タイプはノーマル・Exのみ
回避検証-Lv・例.PNG

・試行回数  1000回

・ステータス  ニケの靴を装備し、敏捷・運を1にする
回避検証-元-ステータス.PNG → 回避検証-ニケ装備-ステータス.PNG

・回避補正  G補正のみ
回避検証-G補正.PNG


【結果@ Lv差による回避補正の変化】
回避検証-グラフ1.PNG

回避検証-グラフ2.PNG

縦軸:回避率[%]  横軸:Lv差(MOB−自キャラ)
◆実際の回避  ■敏捷補正を除いた回避
※MOBLv50以下のデータは含んでません。(結果Aのため)

図から見てもわかるようにLv差が大きいと回避に大きな補正が加わっています。
これらの近似式は、
近似式の種類 Excelからの近似式
(折れ線図)実際の回避 回避検証-折れ線-実回避.PNG
(折れ線図)敏捷補正を除いた回避 回避検証-折れ線-敏捷補正.PNG・・・@
(散布図)実際の回避 回避検証-散布-実回避.PNG
(散布図)敏捷補正を除いた回避 回避検証-散布-敏捷補正.PNG・・・A
のようになります。
ここで、(折れ線図)敏捷補正を除いた回避の近似式@を変換すると、
回避検証-折れ線-敏捷補正-変換.PNG ※Lv差10を1としている
Excelのxが1から始まるので、xをLv差0のデータまでシフト&G補正を引くと、
回避検証-折れ線-敏捷補正-変換(シフト).PNG
となります。
Lv差0のときの回避率は21.1752% となるので、同ステータス・同Lvの回避率21.2%と近しいことがわかります。

(散布図)敏捷補正を除いた回避の近似式Aから、Lv差0の回避=y切片 なので、30.125%。
同様にG補正の8%を引くと21.2%に近い結果になります。
そのため、y切片29で再計算させG補正も除くと、
回避検証-散布-敏捷補正-修正(最終).PNG
となります。
【関連記事:同ステータス・同補正の回避率


【結果A Lv差による回避補正の限界】
MOB MOB敏捷値 実回避率[%] 理論回避率[%]
Lv10骸骨剣士 26 90.4 91.44
Lv20骸骨狂戦士 31 90.7 91.5
Lv40幽霊鎧 59 89.5 91.86
Lv50骸骨剣士 75 88.5 91.5
Lv60骸骨剣士 87 87 90.48
Lv70骸骨狂戦士Ex 85 81.1 84.5
Lv80骸骨騎士Ex 81 78 81.24
Lv90幽霊鎧 135 77.2 82.6
低Lv層に対しては、表の青字が示すようにある一定のLv差以上は理論回避率がほぼ一定になっていることがわかります。
この結果からLv差による補正の限界は、Lv差(MOB−自キャラ)430まで
そのときの回避補正は約+83% ということになります。


【まとめ】
Lv差x(攻撃側のLv−回避側のLv)による回避補正は、Lv差が430以上は一定の補正値が、それ以外は
 (10Lv差法)回避検証-折れ線-敏捷補正-変換(シフト).PNG
 回避検証-散布-敏捷補正-修正(最終).PNG
の近似式による補正y[%]が加わります。
なお、Lv差+130以上の計算には対応していません。
posted by recordatio at 01:03| Comment(0) | 命中&回避の検証考察 | 更新情報をチェックする
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