この回避はLv差によって生じる補正で、差が大きいほど大きな補正が加わります。
この補正についてMOBを用いて検証を試みようとすると、ステータス差の関係上、明確にするにはとても困難になります。
そこで、一部のアンデット系MOBには運値が0(正確には1)のタイプがいるので、ニケの靴を装備すると敏捷・運ともに1にでき、回避には敏捷補正&Lv差補正のみ となるので比較的簡単に検証できるのではないかと考えました。
検証は敏捷補正も加わっている場合で、考察には 敏捷補正[%]=敏捷/25 を使用しています。
【検証条件】
・検証対象 運値が0のアンデット系MOB
MOBのLvは10の倍数のもののみ
等級は一般型のみ、タイプはノーマル・Exのみ
・試行回数 1000回
・ステータス ニケの靴を装備し、敏捷・運を1にする
→
・回避補正 G補正のみ
【結果@ Lv差による回避補正の変化】
縦軸:回避率[%] 横軸:Lv差(MOB−自キャラ)
◆実際の回避 ■敏捷補正を除いた回避
※MOBLv50以下のデータは含んでません。(結果Aのため)
図から見てもわかるようにLv差が大きいと回避に大きな補正が加わっています。
これらの近似式は、
近似式の種類 | Excelからの近似式 |
(折れ線図)実際の回避 | |
(折れ線図)敏捷補正を除いた回避 | ・・・@ |
(散布図)実際の回避 | |
(散布図)敏捷補正を除いた回避 | ・・・A |
ここで、(折れ線図)敏捷補正を除いた回避の近似式@を変換すると、
※Lv差10を1としている
Excelのxが1から始まるので、xをLv差0のデータまでシフト&G補正を引くと、
となります。
Lv差0のときの回避率は21.1752% となるので、同ステータス・同Lvの回避率21.2%と近しいことがわかります。
(散布図)敏捷補正を除いた回避の近似式Aから、Lv差0の回避=y切片 なので、30.125%。
同様にG補正の8%を引くと21.2%に近い結果になります。
そのため、y切片29で再計算させG補正も除くと、
となります。
【関連記事:同ステータス・同補正の回避率】
【結果A Lv差による回避補正の限界】
MOB | MOB敏捷値 | 実回避率[%] | 理論回避率[%] |
Lv10骸骨剣士 | 26 | 90.4 | 91.44 |
Lv20骸骨狂戦士 | 31 | 90.7 | 91.5 |
Lv40幽霊鎧 | 59 | 89.5 | 91.86 |
Lv50骸骨剣士 | 75 | 88.5 | 91.5 |
Lv60骸骨剣士 | 87 | 87 | 90.48 |
Lv70骸骨狂戦士Ex | 85 | 81.1 | 84.5 |
Lv80骸骨騎士Ex | 81 | 78 | 81.24 |
Lv90幽霊鎧 | 135 | 77.2 | 82.6 |
この結果からLv差による補正の限界は、Lv差(MOB−自キャラ)430まで。
そのときの回避補正は約+83% ということになります。
【まとめ】
Lv差x(攻撃側のLv−回避側のLv)による回避補正は、Lv差が430以上は一定の補正値が、それ以外は
(10Lv差法)
の近似式による補正y[%]が加わります。
なお、Lv差+130以上の計算には対応していません。